必殺 4 恨みはらします

深作欣二監督作品 1987.6.6封切/松竹

 多彩なキャストと深作特有のスピード感溢れる一作。
 蔭間上がりの小姓姿の新任奉行、これに輪をかけてヘンなビジュアルの旗本愚連隊を追い使い何故かおけら長屋にちょっかいを出す。裏には長屋はずれに立つおきく地蔵にまつわる上様が弄んだ腰元の悲劇が隠されていた。
虫けらのように殺された父の恨みを晴らそうと身を売る少女、弁天の元締は破格の安値で受ける。応じるは旅人姿のわらべや文七と主水。紆余曲折・死闘の末愚連隊は消えるが、残った真のワルを仕事人チームが仕掛ける。酒井雅楽を毒殺して一転下卑た態度で哄笑の奉行・右京亮と小姓連、主水との大立ち回りが展開される。
 ロケ地、南町奉行所、大覚寺明智門(新奉行出迎えシーンは参道に幔幕を張り一同ずらっと控える)。新奉行が取り巻きと行列を組んでやって来る道、東大谷祖廟参道。おけら長屋、下鴨神社糺の森馬場。弁天の元締が仕事人を召集する、大覚寺天神島。吉原で愚連隊の求馬を殺ったあと逃げる主水と文七、北野天満宮本殿まわり。元締のもとに仕事料受取りのお使いに来る文七の「息子」・長次、今宮神社境内。文七の小屋、安曇川河口部。円光院、粟生光明寺。愚連隊の一人・多良尾新八を仕掛ける南町門前のシーン、御殿川の中行く主水・参道石橋渡る愚連隊・独楽を踏みに腰掛ける新八に久蔵の投げた刀が突き刺さる。文七が主水に一年前の仕掛けの際のことを語る、文七の回想シーンの川、保津峡落合か。スモークきつく判別困難。おふくが主水に亭主が迎えに来ると話す、今宮神社東門付近。二人して拝む、本殿。おけら長屋襲撃のあと残った愚連隊の三人が詰腹の白州、建仁寺方丈前白州。
*名シーンの連続で席を立たせぬ息つく間もない展開。まず冒頭の狂乱の石橋蓮司が凄い。田中さまが後架に押し込められるとこも傑作、とんでもねーアングル。おけら長屋のシーンは放れ馬の暴走のほか仲間の仇をとりに来た愚連隊の大暴れも凄いし、千葉真一と蟹江敬三の死闘が物凄いの一語に尽きる。落ち葉乱れ舞う糺の森馬場の乾いた映像が印象深い。


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