遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第72話 「花の街に居残った男」 1971.11.21

 竜巻組なる賊を追って品川まで遠征のカナ文、一緒に行った金さんは、楼で起きた殺人事件にピンと来て居残りを決め込む。果たして楼主や番頭は関係者、目当ての賊も焙り出されてくるのだった。
早回しできびきび働く金さんや、楼の女たちにモテモテの金さんの描写が笑える。

琵琶湖

ロケ地

  • 恋人が殺しのかどで牢送りになった女郎・お千代が嘆く段、物干し場で他の妓たちの打ち明け話も聞く金さん、ここから見える品川の海は琵琶湖西岸からのビュー。浜辺にも物干しがしつらえてある。画面右手には河口州と思しきグリーンが見える。
  • 丁子屋の番頭の土左衛門があがる船着き、唐崎。石垣に設けられたステップの汀。桟橋も映り込んでいる。
  • 楼主がひそかに入ってゆく荒れ寺の裏門、下鴨神社河合社裏塀通用口。
  • お裁きのあと丁子屋が潰れ、散ってゆく妓たちのくだり、琵琶湖西岸砂浜。お千代は晴れて恋人と旅立ち、お照お浜の姐さんたちは、金さんを待つとか言って掛け合い漫才。笑って聞く金さんは松の陰。この浜、岬や対岸の見え方から舞子浜と思われる。

遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 お千代/小野恵子 お照/渋沢詩子 大泉滉 江波多寛児 永田光男 汐路章 不破潤 高峰圭二 芦田鉄雄 智村清 お浜/中原早苗

脚本/松山威 監督/井沢雅彦

※品川の女郎屋の楼主は永田光男、番頭は江波多寛児、ともに元盗っ人。今ばたらきの竜巻組首領は汐路章で、先の二人とは元仲間。大泉滉は、お浜姐さんにまわしをとられてフテる客、居残りのにわか男衆である金さんに宥められ。
※金さんが居残りになる段、お浜がまわしを取る段、ともに落語要素あり。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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