遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第83話 「虎に化けた男」 1972.2.6

 夜歩きの金さんは負傷した抜け忍を助けるが、彼が組織を抜けるに至った件にも関わってゆく。
レギュラー「虎吉」成立のお話、お白州で金さんの正体を知る運び。

石塔寺

ロケ地

  • 抜け忍・若杉団平(字は当て字)が追われ囲まれる夜の林、下鴨神社糺の森。河合社の塀も見える。金さんが通りかかり、傷ついた抜け忍を救助するが、金さんが歩く夜の町や崖から落ちた先はセット撮り。
  • 飴屋となり営業をはじめる虎吉だが、途中立ち寄り姿を消す武家屋敷、随心院薬医門。設定は小滝藩江戸屋敷。お光がつけているが、見ると商売道具が門前に置き去られている。
  • 田所邸(小滝藩士、世継の件で異例の出世を遂げた/御納戸方の軽輩→馬廻役に)民家長屋門(長屋門を、向かいの南の筋のラウンド塀際から見る構図。脅迫者・深井が入ってゆくのを虎吉が見ている、このシークエンスでは夜景、後段では昼間の画も出る。向かいの塀際には、大きな切り株が見える)※下写真参照※
  • 田所邸の天井裏で金さんと出くわした虎吉、屋敷から脱出し金さんに刃を突きつける裏塀際は随心院裏塀際、その後現れた忍群と戦うのは裏の林。夜間撮影。
  • 忍者たちから逃げた金さんと虎吉、橋下に潜みやり過ごす夜の橋は犬飼川下河原橋。忍群が橋上から下を覗き込む。このあと虎吉が身の上を告白するのもここで、川の流れが映り込んでいる。
  • 「団平」の回想、俺の家は三代続いた御庭番と話すくだり、お城イメージに姫路城天守。他の御庭者たちとともに庭を掃除する団平、随心院大玄関前庭(導入は塀越し、門を映さないアングル)。つらい鍛錬積んだ林、走田神社本殿前付近(大人数)。将軍に全てを報告しない上司・深井に不審を抱き尾行した団平、小幡神社脇参道付近〜水場前(団平は忍者姿でこの屋形の上に潜み、恐喝現場を目撃)
  • 金さんが田所邸を見張っている間、庭者たちと死闘を繰り広げる「虎吉」、石塔寺。飴売り姿の虎吉は坂を駆け上がり石塔群のある丘へ。すぐに忍者が現れ林や石塔まわりで大立ち回り、虎吉も忍者ルックで応戦。
  • 小滝藩差し回しの駕籠で家を出た田所兄妹、随心院長屋門前を通り薬医門へ(藩邸)。覚悟を決めて帰ってくると、座敷に深井が入り込んでいてニタニタ。たまらず斬りかかる田所、対峙のところへ金さん介入の運び。ラス立ちには虎吉も駆けつける。
  • 事後、飴売りの虎吉が営業の町角、小幡神社舞殿、セットをはさみ今宮神社東門前。

遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 お光/水原麻記 半次/島米八 おさと/浅川美智子 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 田所百合/珠めぐみ 田所新兵ヱ/高津住男 野々垣/永田靖 徳善院/伊吹友木子 深井甚三郎/田口計

脚本/小川英、胡桃哲 監督/河野寿一

※虎吉の名前成立は、カナ文に名前と職業を訊かれて、近くにあった張り子の虎と飴を適当に言ったもの。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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