ご存知遠山の金さん

ご存知遠山の金さん

第35話 「桜吹雪が二人いた」 1974.6.2

 威勢のいい若棟梁・太吉は、恋女房を殺されて荒れる。その気持ちを受け止めて動く金さん、念晴らしを手助け。その結果出てきたのは、貧にあえぐ百姓を食い物にする外道どもであった。

大覚寺

ロケ地

  • 江戸へ七里半の街道を歌いながら歩く太吉、不明(けっこう急な坂、地道。山は雑木の山、ちらりと見える稜線は安行山にちょっと似ている)
  • 蜆売りの少女から、女房・おとせが殺された際一緒に家にいた女のことを知る太吉、その女・お京がむかし勤めていた織物問屋・上州屋へ出向いた際、元朋輩の女中から聞く回想、大覚寺天神島(お京は博徒・六蔵に言い寄られている)
  • 品川の遊郭からお京を逃がす太吉と金さん、六蔵の乾分たちとやり合うシーンは宿場から大覚寺五社明神(林間)にスイッチ、金さんが太吉を刺し殺す芝居で太吉は大沢池へダイブ。直後伝助たちが現れ、人殺しと金さんに突っかかるが、二人とも大沢池に突き落とされる。
  • 逃げたお京が六蔵たちに姿を見られてしまう町角、大覚寺五社明神。お京は有栖川畔を北へ、六蔵たちは駕籠で舞殿脇へ北から出てくる。このあとお京は太吉とセットの空き家で合流。
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。

遠山の金さん/市川段四郎 三味線堀の伝助/谷村昌彦 忠太/井上茂 浅見重三郎/楠年明 弥太郎/市川銀之助 お京/北島マヤ おとせ/柴田和子 深江章喜 永井秀明 千葉敏郎 山本一郎 佃和美 田中弘史 鳥巣哲生 古関達則 丸平峰子 玉山由利子 特技・宍戸大全 太吉/山田太郎

脚本/今村文人、安藤豊弘 監督/河野寿一

※お京ら上州の百姓の娘を売り飛ばしていた上州屋は永井秀明、荒事をつとめる手下の六蔵は山本一郎、強面の用心棒は千葉敏郎(代官に通じる)。上州屋とグルの代官は深江章喜。
※百姓衆は、一揆の血書をタテに脅され、娘たちを食いものにされていた次第。
※太吉の背にあるのは深山桜の彫物、金さんこれを「梅もどき」と評する。お白州でも重ねて言う。


→ ご存知遠山の金さん 表紙


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