水戸黄門 第二部

第26話 「帰って来た旅烏」 1971.3.22

 その威勢の良さから老公が「飛び魚」と呼んだ兄哥は凶状持ち、帰ってきた故郷はタチの悪いやくざに蹂躙されていた。母や妹の窮状を見かねた兄哥、悪党の巣へ突っ込んでゆくが、鉄砲に狙われた源太の危機を救ったのは、彼が身代わりに罪を着てやった幼馴染だった。

穴太橋

ロケ地

  • 山陰道をゆく老公一行、海の見える丘は琵琶湖かマジ海か(河口州みたいなのは見える)
  • 浜田に入るや、賭場でイカサマを暴き啖呵を切る兄哥を見る町角、走田神社社務所前。源太と胴元たちは蔵の脇から出てくる。強そうな用心棒と対峙した源太が大跳躍して逃げるのは前の田んぼ、遠景にも一切「余計なもの」は映らない。
  • 海辺の茶店で源太と再会する老公たち、琵琶湖岸松原か。水面は少し遠く段差ある感じ。
  • 父の墓に参る源太、帰りに駒吉と再会する海辺はマジ海か、墓のある石積をおりると砂浜。画面左手に岬も見える。
  • 妹・お絹の恋人が浜田一家のゴロツキに打擲されているところへ割って入った源太、そそくさとその場を去り渡る橋は穴太橋
  • 源太の生家・三崎屋とも親しい渡し守のいる渡し場、不明(水量たっぷりの川の右岸、対岸の土手の向こうに雪嶺らしき山なみ。河川敷は葦原、後段ここで夜駒吉と対峙)
  • 当地を発つ老公一行を待っていた源太、穴太橋下。橋を渡ってきた老公に照れながら礼を言い、右岸堤を走り去る。老公らは406号西条風ノ口線を北へ、この際北東方面が大写しになるが、視界を遮るものは無い。橋上のシーンでは、走田神社社務所の萱葺屋根が映り込んでいる。

脚本/津田幸夫 監督/松村昌治

※源太は里見浩太郎、母で気丈な三崎屋の女将は北城真記子、妹・お絹は光川環世でお相手の青年は赤影さん。源太が殺人の罪を着てやった幼馴染の駒吉は和崎俊哉、今は二足の草鞋の浜田屋の乾分に成り果てている。
※今回、名乗りも印籠出しも無し、別れ際女将に、何かあったときのためと言って書付を渡して去るが、そこに光圀の署名という趣向。女将らは後で気づき、書付を掲げて平伏。というわけで源太は知らないまま。


→ 水戸黄門第二部 表紙


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